法人の各国外関連取引に係る切出損益の作成過程を示す図
(
ひな形Ⅰ
)
出典
:
「独立企業間価格を算定するために必要と認められる書類(ローカルファイル)作成に
当たっての例示集(平成
28
年
6
月 国税庁)」
P18
例
5-1
X国所在の国外関連者(販売会社)の損益区分
国外関連者の
損益計算書(全社)
国外関連取引
に係る損益
(切出損益)
損益の区分方法
売上高
××× 国外関連取引又はそれ以外に直売上高
〇〇〇課(実額)
売上原価
×××
国外関連取引又はそれ以外に直課(実額)売上原価
〇〇〇・国外関連取引又はそれ以外に 区分できるものは直課(実額) ・国外関連取引又はそれ以外に
共通するものは、△△の比率で それぞれに配賦(合理的に按 分)
売上総利益
×××
売上総利益
×××
販売費
×××販売費
〇〇〇一般管理費
〇〇〇一般管理費
××× 国外関連取引又はそれ以外に区 分できないため、▲▲の比率でそ れぞれに配賦(合理的に按分)営業利益
〇〇〇国外関連取引に係る機能に関する整理表
(
ひな形Ⅱ
)
活動区分
当社の機能
国外関連者の機能
部署(人
員)
内容
部署(人員)
内容
製造
○○
(○名)
工場
➤製品Xの製造
➤国外関連者の製造拠点への支援(工 場の立上げ時や新しい製造工程の導 入時等の技術支援、国外関連者の従 業員へのトレーニング実施等)
□□
工場
(○名)
△△
工場
(○名)
➤当社からの金型、機械設備、原材料及 び製造技術等を用いた製品Xの製造
調達
購買部
(○名)
➤製品製造に係る ・原材料、部品等調達
・国外関連者の部品の調達先の選定
資材部
(○名)
➤当社からの金型、機械設備及び原材料 の購入
製造管理部
(○名)
➤製品製造に係る
・機械設備の組立先、調達先の選定 ・国外関連者に対する機械設備の販 売、据付け等指導
購買部
(○名)
➤非関連者からの部品の購入営業・
広告宣伝
営業統括部
(○名)
➤グローバルの営業戦略の企画立案 ➤国外関連者の販売管理
なし
海外営業部
(○名)
➤日本の顧客からA国のニーズに係る 情報収集
➤日本の顧客のA国での製品仕様の検 討及び契約締結の準備
営業・販売部
(○名)
➤当社の戦略に沿った、A国の顧客へ の営業
➤A国の顧客のニーズに係る情報収集 及び当社へのフィードバック ➤販売までの在庫管理(平均60日)
広告宣伝部
(○名)
➤グローバルの広告宣伝戦略の企画立案及び実行広告宣伝部
(○名)
➤当社の戦略に沿った、A国における広告宣伝の実行研究開発
研究開発部
(○名)
➤国外関連取引を含む事業に係る ・基礎研究
・製品開発 ・製造技術の開発
なし
設計部
(○名)
➤製品の ・企画、設計 ・仕様変更時の対応 ➤金型、機械設備の設計、製造
国外関連取引に係る
リ
スクに関する整理表
(
ひな形
Ⅲ)
リスクの
種類
リスクの内容
リスクの負担者(リスクを引き受
けるために果たす機能)
リスクが顕在化した場合の影響
対応策(顕在化した事例)
(
額
)
・
研 究 開
発
顧客のニーズの変化、新機種導入時
期の変更等の要因により、研究開発 費用が回収できないリスク
当社(顧客のニーズに係る情報収 集)
・当該研究開発の規模にもよるが、○億円~○億 円程度となる可能性が高い。
・顧客及び市場の情報収集。
(大きく顕在化した事例はない。)
原 材 料
の 価 格
変動
原材料や部材の価格の高騰が販売 価格に転嫁できず吸収できないリスク
当社(原材料の調達先の選定及び価 格交渉、製造コスト削減のための研 究開発)
A社(国外関連者)
※主となる原材料は当社からの輸入 であり、価格設定は当社の調達価 格ベースであるものの、著しい価格 の高騰分は一定程度当社が負担
する契約となっているため、A社の
負担は限定的
・価格の高騰する幅によるが、○千万~○千万円
程度となる可能性がある。
・主たる原材料については、当社が一括して購入 することから、一定程度の価格交渉力を有して いる。
(大きく顕在化した事例はない。)
市
場 価
格 の 変
動
市場における競争の激化による販売
条件の悪化、需要の悪化等により費 用が回収できない又は利益が獲得で きないリスク
A社 (取引条件等に係る顧客との交 渉)
※販売する拠点が負担
顧客の製品の生産期間に合わせて契約を締結し ているため、当該製品の製造中に大きな影響が あるというより、次期製品の契約条件に悪影響が あることが多い。
(大きく顕在化した事例はない。)
製造ライ
ン の
操
業度
生産稼働率が不十分な場合、生産休 止期間が生じた場合、又は生産過剰
の場合に製造に係る費用負担がかさ み、利益が獲得できないリスク
A社 (顧客の生産予測計画に係る情 報収集)
※製造する拠点が負担
操業度が下がった程度、期間により影響は大きく 異なる。
(大きく顕在化した事例はない。)
製 品 の
在庫
棚卸資産を保有していることによる陳 腐化、減耗、除却等の経済的損失を
被るリスク
A社 (顧客の生産予測計画に係る情 報収集)
※顧客の厳しい納期要求に対応する ため、一定程度の在庫を保有
基本的に顧客仕様の特注品であり、当初の生産
計画に基づいて製造されていることから、顧客事 情による当該製品の搭載車種の生産中止等が
ない限り、除却等は発生しない。
(大きく顕在化した事例はない。)
信用
顧客期日に行が当わず該製品に関する支、対価を回収できない払を支払リスク
A社(顧客の与信管理) ※製造した拠点が負担
顧客は日系、米系の大企業であり、信用リスクは
ほとんどない。
(大きく顕在化した事例はない。)
製 造
物
責任・製
品保証
製品が顧客との契約書上の仕様どお
り機能しなかった場合等における顧 客からのクレーム対応に伴う損失を
負担するリスク
A社 、当社(製造技術の開発、A社へ の技術支援)
※一義的にはA社だが、設計や製造 工程の指導による不具合は当社
当社製品は、顧客製品向け部品の中でも人命に 関わる部品ではないことから、莫大な損害になる
可能性は少ない。
(大きく顕在化した事例はない。)
為 替
変
動
A国の取引通貨Cと日本円の為替変 動に係るリスク(A社にとって、販売の 取引通貨はCであり、当社からの調達 の取引通貨は日本円であることから 発生)
短期的には A社、中長期的には 当社 (3か月に1度、為替変動に応じ取引 価格の見直しを行う。)
・急激な為替変動が起きた場合には、最終的に 当社の損益に影響する。
・当社では取引の80%についてヘッジを行って いる。
(大きく顕在化した事例はない。)
国外関連取引において
使
用している
無
形資
産
に関する整理表
(
ひな形
Ⅳ)
無形資産の区分
当社の無形資産
国外関連者の無形資産
内容・契約条件等
内容・契約条件等
製品
に係るもの
➤製品に係る研究開発の成果
(特許権、ノウハウ等)
➤製品を製造する機械設備の仕様に係るノウハウ なし
製造
に係るもの
➤製造に係る特許権、ノウハウ等 ・製造方法に係る特許権、ノウハウ等 ・工場レイアウト、製造ラインに係るノウハウ等 ・機械設備の使用方法に係るノウハウ等 ・従業員へのトレーニングに係るノウハウ等
➤製品の製造工程の効率化、歩留まり率の向上 に係るノウハウ(X国以外の汎用性はほとんど
ない。)
商標権
➤ブランドを➤製品等の商標権保有 (ロゴマーク等を含む)を保有(当社の大規模な宣伝活動による全世界での商標の高い認知度) なし